不動産売却とは、不動産業者を仲介業者として、あなたの家や土地などの不動産を買ってもらう買い手をを探してもらうことです。
1社の不動産会社と契約して買い手を見つけてもらうことを専任媒介といい、1社だけでなく2社3社複数の不動産業者と契約して買い手を探してもらう契約を一般媒介といいます。
仲介での不動産売却とは
こんな方は、特に仲介での売却がおすすめ
売却を特に急いでない方、時間に十分余裕がある方は、仲介での売却がおすすめです。また、少しでも高く売りたい場合や希望価格で売却したいという考えの方は、仲介で不動産業者に買い手を見つけてもらい、納得できる相手に売却することで、後悔のない不動産売却ができると思います。
その他に、仲介での売却活動をすると、現在ではインターネットでの情報掲載がほぼ必須といえるため、スーモやホームズといった大手不動産サイト経由で周囲に自分の家が売られていることが知られます。ですので、仲介での売却がおすすめの方は、周りに知られても良い方という条件もつくといえます。
仲介での売却のメリット
- 不動産業者の買取より高く売れる
- 売りたい価格を選択できる
- チャレンジ価格を設定できる
不動産仲介での売却のメリットは、「業者買取より高く売れる」という点が最大のメリットです。また、市場価格の相場をもとに、売値の決定も自分でできるので、相場より少しだけ高めに設定した売却価格で試してみたり、反響の様子を見ながら価格を調整していったりといった戦略も自分でできるのが仲介での不動産売却の醍醐味といえます。
仲介での売却のデメリット
- 売れるまで時間がかかる
- 手間がかかる
- 内覧対応がある
- 仲介手数料がかかる
- 周囲に知られる
- 契約不適合責任がある
- 残置物は処分する必要がある
- わけあり・事故物件だと売れない
仲介のデメリットも挙げれば多岐にわたりますが、最も大きいのが「時間がかかる・時間が読めない」という点です。また、住んでない家や使っていない土地を売るならよいですが、住んでいる家を売却する場合は内覧の対応をしたりするのも一苦労です。自分が売り主として、しっかり責任をもって不動産という高額な商品を他者に売るという意識を持っていないと、かなり大変なイベントとなってしまうので注意が必要です。
仲介での売却にかかる期間は？
仲介による売却にかかる期間は、おおむね2ヶ月から6ヶ月間が多いといえます。
なかには売りたいけどなかなか売れずに1年ぐらいかかってしまう場合もないともいえませんが、特殊な例をのぞき、一般的におおむね3ヶ月程度と考えておけばよいと思います。
詳しくは不動産売却の流れをご覧ください
一般媒介と専任媒介の違い
専任媒介とは
専任媒介とは、1社の不動産会社とだけ契約を結ぶことです。専任媒介のメリットは、まず1番大きなところがレインズに登録してもらえることです。レインズとは、不動産業者間で物件情報を共有するためのデータベースのことで、レインズに登録されると、全国の不動産業者にあなたの売りたい家や土地の情報が一斉に情報共有されます。 そのため買い手が見つかるのが早く、また悪質な不動産業者による囲い込みと言うトラップにもかからずに安心して物件を売却することができるのが大きなメリットといえます。
デメリットとしては、2社3社との不動産会社と同時には契約結べないため、どうしてもその契約した不動産業者の担当者(営業マン)のスキルによってスムーズな売却ができたり、ちょっとした失敗につながったりなどが左右されるという事がいえます。とても親切で前向きに協力的に親身にになって一緒に買い手がつくように頑張ってくれる営業マンが一般的には多いと期待しがちですが、不動産業界では様々なタイプの営業マンが在籍しています。もし担当者があまり自分と価値観や性格が合わなかった場合や、やってほしいことをなかなかやってくれなかったりしても、専任媒介契約の場合、３ヶ月の契約期間の間は変更ができません。 そんな意味でも専任媒介契約は、この人になら任せたい、この会社は信頼できるというところをしっかり見極めて契約する必要があります。
| 専任媒介が おすすめの人 |
・信頼できる不動産会社がある ・あまり手間をかけたくない |
|---|---|
| メリット | ・レインズに登録してもらえる ・不動産会社からの報告義務がある ・比較的手間がかからない ・囲い込みを回避 |
| デメリット | ・契約期間中は他の不動産会社と契約できない |
一般媒介とは
一般媒介での仲介を契約する場合は、3社4社と複数の不動産会社と契約することができます。そのため、広く物件情報を公表することができるので、場合によっては早く売ることもできたり、希望に近い価格帯で売ることも期待できるといえます。ただし、不動産会社からの報告義務が無いため、状況の整理や進捗管理などは自分自身で行う必要があります。また、レインズ登録の義務がないため、自分の売り出している物件情報がしっかり公表されているかネットの不動産サイトをよく確認しないとわからないこともデメリットとして挙げられます。自分で主導権を握って売却をコントロールしたい方には一般媒介がおすすめです。
| 一般媒介が おすすめの人 |
・特に信頼する不動産会社が無い ・できるだけ多くの不動産会社に依頼したい ・進捗管理や整理は自分できそう ・レインズに登録されなくてもよい |
|---|---|
| メリット |
・複数の不動産会社と契約できる ・ダメな営業マンに振り回されない ・タイミングによってはより早く希望額で売却できる事がある |
| デメリット |
・レインズへの登録義務がない ・不動産会社からの報告義務がない |
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