不動産売却一括査定の嘘ホント

一括査定の仕組み

家の売却を考えたとき、まずは一括査定をしようとなると思います。 たとえば「不動産 売却 市原市」などでGoogle検索すると上の方の広告欄には軒並み一括査定サイトの広告が表示されます。 「最大10社まとめて一括査定」「6社まとめて一括査定」などといった不動産売却の一括査定サイトは、数えただけでも現在30サイトを超えるほどたくさんのサービスが公開されています。 一括査定の仕組みは、スーモやホームズといった、一括査定を扱っているサイトで査定に参加したい不動産会社のを募り、ネットから査定依頼が入ったら1つの査定に対して1〜2万円といった料金を不動産会社が支払って一括査定の依頼者からのメールを受け取り、査定に参加するという仕組みです。

一括査定の嘘と注意点

査定に参加した不動産会社は、仲介の契約をまだしていないのに費用をかけて査定をするため、媒介契約をとるために必死になります。 そのため、過剰な営業や、査定額を釣り上げて契約をとろうとする不動産会社も少なくありません。

たとえば、6社から一斉に査定額が届いた場合

  • A社:3,100万円
  • B社:3,020万円
  • C社:3,300万円
  • D社:3,600万円
  • E社:3,050万円
  • F社:3,250万円

6社から一斉に査定額が届いた場合、この中で、どの会社に頼めば高く売れると思いますか? この中で高く査定してくれたD社に好印象を受け、高く売ってもらえそうという想像をしてしまいませんか?媒介契約をする業者を決める際には多くの人が上位の1社〜3社で選んだりしてしまいがちです。

それが、一括査定のウソなんです。

査定額はあくまでも、お客様の物件がいくらで売れるだろうという予想価格であり、その予想価格は不動産会社が相場を調べて予想し、提示しただけの価格です。そのため本来の相場とかけはなれていた査定額では、全く売れないのです。

つまり、極端なことをいえば、査定額を相場より高く提示すれば売主に良い印象を与えられるので、実際の査定額よりかなり高く設定した査定結果をお客様に伝えて、競合他社に勝つことだけを考えている会社がほとんどだったら、一括査定の中身は全くあてにならないただのウソの数字になってしまいます。

これが、1社だけに査定依頼を出した場合と比較すると、一括査定は全く異なる性質をもつという注意するべきポイントです。

一括査定のメリット・デメリット

売却一括査定は、一度に複数の不動産会社に査定依頼ができるのが最も大きなメリット。 査定依頼をするのに、不動産会社ごとに物件情報を入力するだけでもかなりの手間がかかって嫌になってやめてしまいがちです。 また、自分では探せなかった地域の不動産会社や、売却に力を入れている不動産会社が自分で調べなくても見つかるというメリットもあります。

時間も手間も省けるというのが一括査定サイトを利用するメリットであり、利用する理由になります。

デメリットとしては、一括査定を出したらすぐに、いろんな不動産会社から営業の電話が頻繁に来ることがいえます。

一括査定サイトに登録している不動産会社は、査定をするのに料金を支払っているので、自分のお客さんにしなくては完全に赤字になってしまいます。ですので、しつこいくらいの営業電話が鳴ることは覚悟したほうがよいといえます。

不動産一括査定をうまく利用しよう

一度に複数の不動産会社に同時に査定依頼をすることができるので、利用の仕方によって 売却一括査定は非常に役に立ちます。 いろんなサイトがありますが、まずはその中で1つのサイトを選んで利用すればOKです。

メール対応にしてもらう

前述の通り、一括査定を依頼するとたちまち各不動産会社から電話営業が始まります。ですので、電話対応が嫌な場合は、連絡手段はメールでするうように指定しておくとよいでしょう。不動産会社に振り回されずにうまく利用すれば、 売却活動をスムーズに進めることができます。

目的は不動産会社の対応・営業担当者

売却一括査定の目的は「信頼できそうな不動産会社をみつけること」と考えるのがよいでしょう。とくに査定額が高い場合は要注意です。

また、営業マンの応対をみる機会でもあるので、不動産売却に関する知識だけではなく、親身になって売却を仲介してくれそうな業者さんかどうかを一括査定のやりとりの中でみていくと良いでしょう。

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